フッ素樹脂特性

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 サンプル導入システム
フッ素樹脂特性
サビレックスでは研究用製品とサンプル導入システムのほとんどを高純度PFAで製造しており、 ダイキンAP211SHとデュポン440HPのPFA樹脂を使用しています。 これらの樹脂は含有金属が極めて少ない最上級の樹脂です。 サビレックス社内での一貫製造を基本とするため、 品質の完全管理が可能で、信頼性の高い生産工程を実現しています。 サビレックスおいて製品製造・加工実績がある材質は以下の通りです。
PFA
[perfluoroalkoxy/パーフルオロアルコキシ]
サビレックスではほとんどの製品をPFAで製造しています。 高純度の素材で優れた耐化学薬品性があるため、 分析・半導体・医療・医薬品・化学薬品製造工程での使用や 環境分析時の地質・海洋サンプル保管に最適です。 半透明のため容器内の媒体を肉眼で確認することが可能です。 使用温度範囲は-200℃〜+260℃、フッ化炭素の中で最も広い使用温度範囲となっています。 また、PTFEと比較して、より大きな強度・硬さ・耐変形性があり、 低磨耗係数・非接着性にも優れています。 PFAは最良の溶解加工性フッ素重合物と評価されています。
PTFE
[polytetrafluoroethylene/ポリテトラフルオロエチレン]
PTFEは磨耗係数が非常に低く、表面の磨耗が問題となる状況で理想的な素材といえます。 ただ、不透明で容器内の媒体を確認できないため、 研究用製品の製造においては理想的ではありません。 -73℃〜+260℃の優れた使用温度範囲があり、耐溶剤性にも優れています。 また、同温度範囲での低誘電率性・電気抵抗性も保持しています。 マイナス点としては、溶融粘度が高いため延伸および射出成型が難しく、 歪みやコールドフロー発生の恐れがあります。 その材質特性から、通常は機械加工によって製品として成型されます。
FEP
[fluorinated ethylene propylene/フルオリネイテッドエチレンプロピレン]
FEPにはPTFE同様の機械的・化学的特性がありますが、 PTFEより耐衝撃性・溶解加工性に優れています。 素材は半透明で非常に硬質で、非常に優れた耐化学薬品性があります。 使用温度範囲は-200℃〜+200℃、繰り返し滅菌することが可能です。
ECTFE
[ethylene-chlorotrifluoroethylene/エチレン・クロロトリフルオロエチレン]
ECTFEは、半透明白色で溶解加工が可能なエチレンとクロロトリフルオロエチレンの 交互共重合体樹脂です。優れた電気特性・耐化学薬品性を保持しています。 ECTFEには、連続して高温にさらされても、その優れた機械的強度を損なわない耐性があり、 非燃焼性・耐放射線性も保持しています。
ETFE
[ethylene-tetrafluoroethylene/エチレン・テトラフルオロエチレン]
ETFEは、半透明白色の部分的なフッ化共重合体で、耐化学薬品性に優れています。 機械的強度は完全なフッ素化ポリマーと近似していますが、最高使用温度は低くなります。 FEP・PTFE以上に耐衝撃強度・耐摩耗性がある溶解加工性フッ素重合体です。
PVDF
[polyvinylidene fluoride/ポリビニリデンフルオライド]
PVDFは部分的なフッ化単独重合体で、ビニリデン単量体を重合化して製造されたものです。 不透明で紫外線の放射に耐性があり、高い機械的強度・耐磨耗性があります。 その特性と耐化学薬品性から、自動車・電気部品・化学工業のパイプとして 広く採用されています。
PEEK
[polyetheretherketone/ポリエーテルエーテルケトン]
PEEKは高温熱可塑樹脂で、高温でも優れた強度・耐変形・耐侵食性があります。 有機・無機溶液に広く耐性がありますが、 その化学薬品適合性はPFAやその他の完全なフッ素重合体には劣ります。

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